いちょう祭について

今年度テーマ「Re:日常」

2020年、新型コロナウィルスの蔓延により、私たちの「日常」は日常ではなくなった。
ただのありふれた毎日は有り得ざる毎日となり、単調だと思っていた日々は彩に満ちた日々であったことに気づかされた。
私たちの「日常」は失われたと言っても過言ではない。
昨年、私たちは「日常にもう一度彩を」取り戻そうとしたが、それは叶わなかった。
しかし、私たちの「日常」を奪う権利は誰にもない。
だからここから、ここからもう一度「日常」を始めるのだ。
今までの日常とは違うかもしれない、いろいろ制約もあるかもしれない。
それでも、立ち止まるわけにはいかないのだ。
だって、私たちの時間には限りがあるのだから。
私たちが足踏みをしても時間は駆け足で追いかけてくる。
空白の1年間を取り戻すにはまだ遅くない。
さぁ、もう一度始めよう。私たちの平凡でありきたりな、かけがえのない「日常」を。

実行委員長挨拶

この度は2021年度いちょう祭にご来場誠にありがとうございます。
今年度のいちょう祭のテーマは、「Re:日常」。当初は対面会場とオンライン会場の2会場での開催を検討しておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンライン会場のみの開催となっております。
私たち大阪大学大学祭中央実行委員会は、新型コロナウィルスが流行の兆しを見せ始めた約1年前から、新たな学祭様式を模索すべく活動を続けていました。昨年度のいちょう祭、まちかね祭はあと一歩というところで中止となってしまったこともあり、今回いちょう祭がオンラインという形でなんとか開催ができたことを喜ばしく思っています。
そして今回できなかった対面企画についても、別日程に延期して開催することを検討しております。
オンライン企画はいつでも、どこからでも楽しめる学祭として、延期予定の対面企画は学生の企画を目の前で楽しめる学祭として、異なる形での学祭を楽しんでいただければと思います。
今回のテーマ、「Re:日常」はこの一年間で奪われた日常を取り戻し、新たな「日常」と呼べるものを作っていきたいという思いが込められています。この新たな形の学祭が皆様の新たな日常の1ページとなれば幸いです。

大阪大学大学祭中央実行委員会
委員長 羽木 厚輔

いちょう祭の沿革

いちょう祭とは、大阪大学で毎年4月末~5月初頭にかけて開催される大学祭のことで、大阪大学の創立を祝う他、新入生の歓迎、学生・教職員の親睦、地域住民との連携など様々な目的をもって催されます。 1950年代以前より創立記念、新入生歓迎の催し物として行われてきた競技会・園遊会などのイベント群が起源であり、現在使われている「いちょう祭」という名称は1963年に付けられました。 いちょう祭では、学生が運営する120以上の企画に加えて、各学部による研究室公開などのイベントが催され、阪大生の活気を感じることができるだけでなく、大阪大学が有する施設や叡智に直接触れることのできる滅多にない機会となっています!
昨年度は新型コロナウィルスの影響により中止となったため、2年ぶりの開催となります。